「とんこつラーメンが食べたい」
県道217号線。
産業道路を走っていた時、ふとがっつりした豚骨ラーメンが食べたくなった。
どこにしよう?
この辺りの美味い店は、どこがあったかを思い出す。
当たりはすぐに思いついた。
豚骨ラーメンといえば、あそこだ。
奄美島豚ラーメン・夢一夜
今日は、あそこで豚骨ラーメンを食べよう
店舗情報
店舗名 | らーめん 夢一夜 | ||
住所 | 鹿児島市谷山中央2-702-29 | ||
電話番号 | 099-267-4008 | ||
営業時間 | AM/11:00~15:00 | ||
PM/18:00~20:00 | |||
定休日 | 毎週 水曜日 及び 第2・第3火曜日 | ||
最寄り駅 | 谷山駅 | ||
駐車場 | ◎ | 大型 | ✕ |
開店日 |
どんなお店なの?
駐車場に車を停めた。
ここの駐車場は二か所ある。
どちらも道路を挟んで、店の向かい側にある。
ただ片方は、夜に営業する居酒屋の駐車場を借りているようだ。
もう一つはその隣にある駐車場。
大きなトラックは止められないが、中型までのものなら十分に止められるスペースはあった。
この周辺はベットタウンで、マンションが立ち並んでいる。
本当ならスーパーがあったのだが、そこは今は更地だ。
店に向かう。
暖簾と木製の看板。
そして黒豚の置物が迎えてくれた。
何があるの?
とんこつ | ◎ | 醤油 | ◎ | 塩 | ✕ | 味噌 | ◎ |
辛口 | ◎ | 替え玉 | ◎ | トッピング | ◎ | 期間限定 | ◎ |
メニューを手に取って見る。
今日は豚骨と決めているが、やはりこれを見ると悩む。
この店のラーメンは、他のも美味いのだ。
しかし今回は初志貫徹。
味噌や他の誘惑を断固たる意志ではねのけて、豚骨スープの夢ラーメンを注文した。
待っている間、手作りの小皿に漬物を取る。
醤油をかけず、そのまま一口。
うん、美味い。
大根ときゅうりを塩で漬け込んだ、シンプルな漬物。
しかし十分に塩味の効いたこの漬物は、これだけで何口もいける前菜である。
そうやってポリポリと漬物を楽しんでいるうちに、注文したラーメンが届いた。
お味はどう?
奄美の黒豚からとった豚骨スープとチャーシュー。
アクセントのように添えられた煮卵。
そしてもやし。
豚骨スープの香りもあって、実に空きっ腹を攻撃してくる。
知らない間に、口にツバが溜まっていた。
「いただきます」
手作りの器に盛られたラーメンを、これまた手作りのレンゲに取る。
こだわりの麺に、キラキラとした脂をまとったスープが絡む。
これを、一口。
おぉ……。
感動だ。
濃いめのスープに、決して少ないとは言えない脂が溶けているのが解る。
だというのに、まるで脂もの特有のしつこさがない。
上等の脂である証拠だ。
麺をすする。
麺をすする。
麺をすする
気が付いたとき、器の中に麺はもうなかった。
替え玉は?
すぐに替え玉を注文する。
大体、替え玉を一つ用意するのに、3分ほどかかる。
もっと早めに注文を出していればすぐに二杯目を食べられるのだが、いつも食べる方に集中してタイミングを逃してしまうのだ。
しかし、時間を短縮する裏技もある。
「麺、かためでお願いします」
これだ。
注文した替え玉の、麺のかたさ。
これで茹で時間を短くしてもらうと、もっと早く替え玉の用意してもらえる。
しかし何よりも、純粋にかための麺が美味しいという理由もある。
麺の歯ごたえが強くなり、なにより縮れが強くなるので麺にスープが絡みやすくなるのだ。
もちろん、好みの問題だ。
しかしこの濃い目の豚骨スープには、こういう少しかための麺の方が合うと思うのだ。
一種の、こだわりである。
ああ、そうだ。
あと付け加える一言。
「麺は黒麺で」
麺に炭を練り込んで作られた麺。
通称、「黒麺」。
店内の看板に色々と効能が描かれているが、私は完全に味の好みでこれを注文している。
やがて、替え玉がやってくる。
同時に「どうぞ」といって差し出される醤油瓶のようなもの。
これ、ラーメンの「醤油ダレ」である。
最初にスープを造る際、豚骨出汁と混ぜるもの。
替え玉で薄くなった味を、これを使って整えるのだ。
麺をスープに入れる。
まずはタレを使わず、一口。
うん。十分に美味い。
しかしここはやはり、タレをかけて食べるべきだろう。
タレを麺の上から一回し。
ラーメンをすする。
あぁ……、良い。
ここでもっと味に濃さ求めるなら、さらに醤油ダレをかけることをオススメする。
本当に、味が驚くほど濃くなるのだ。
二杯目も、やがて食べ終える。
本心としては、さらにもう一杯替え玉を注文したい。
しかし、やはり豚骨ラーメン。
これ以上は、色々な意味で危険域……ッ!
自制心を総動員して、ここでお勘定にする。
いくらだったの?
今回は豚骨の『夢ラーメン』に替え玉一つ。
合わせて、¥850だった。
満足感に腹から息を吐いて、表に出る。
感想
・やはり鹿児島。王道の豚骨ラーメン
・豚骨ラーメンは『脂』が命
・炭の黒麺は、やはり味わいが違う
正直、地元で何年も色々なラーメンを食べてきた筆者でも思う。
鹿児島で豚骨ラーメンを食べるなら、一度はここの『夢ラーメン』を食べるべきである、と。